作家 | 作品 | 出版社 | コメント |
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中原中也 | 中原中也全詩歌集(上・下) | 講談社文芸文庫 | 上巻は「山羊の歌」と未完詩篇、下巻は「在りし日の歌」と未完詩篇。 |
福島泰樹 | 現代歌人文庫 福島泰樹歌集 | 国文社 | 「バリケード・一九六六年二月」全編と、自選歌集、エッセイ、歌人論など。
冒頭の「バリケード…」は、早稲田大学の学園闘争を題材にした処女歌集。
《樽見君の肩に霜降れ眠らざる視界はるけく火群ゆらぐを》 |
続・中也断唱 | 思潮社 | 「坊や」など、中也の詩につけた短歌集。 及位覚、岸上大作、樺美智子、たこ八郎らを歌った歌も。 | |
中也断唱 | 思潮社 | 「続・中也断唱」の前のやつ。 中原中也の詩および生涯を題材にした短歌集。上の中也詩集と共に読むとよい。 | |
福島泰樹+龍 | 別離--中也断唱 | 思潮社 | 絶叫歌人・福島泰樹が中也の詩につけた短歌を龍のギター&ボーカルとともに絶叫 (カセットテープ。) |
谷川俊太郎 | 定義 | 思潮社 | ちょっと変わった感じの詩集。「りんご」がよい。 |
これが私の優しさです | 集英社文庫 | 詩選集。 関係ないですが、谷川俊太郎といえば、池袋のジュンク堂の上の方に「谷川俊太郎書店」というコーナーがあります。時々本人も来ているらしい(普段は等身大の看板が立っている)。 | |
住宅顕信 | ずぶぬれて犬ころ | 中央公論社 | 自由律俳句。白血病で25歳で亡くなられたそうです。 《若さとはこんな淋しい春なのか》 |
未完成 | 顕信文庫 春陽堂 | 顕信自身が自選し、死後出版された句集の文庫版。 《立ち上がればよろめく星空》 | |
水原紫苑 | うたものがたり | 岩波書店 | 表題の「うたものがたり」は、短歌にそれにまつわる短いお話をつけていったもの。ちょっと幻想的な感じ。 《死ぬるまで愛しあふ鳥 死を越えて愛しあふ鳥 白深きいづれ》 |
岸上大作 | 現代歌人文庫 岸上大作歌集 | 国文社 | 「意思表示」他。遺書「ぼくのためのノート」も所収。 「恋と革命のために」生き、「敗北死」した学生歌人。 《意思表示せまり声なき声を背にただ掌の中にマッチ擦るのみ》 《フランス語訳してしまえ花のようにかきうつす手のすでなる結論》 |
長田弘 | 死者の贈り物 | みすず書房 | たまたま本屋でぱらぱらとページをめくって、一つ目の「渚を遠ざかってゆく人」で気に入ってしまいました。 |
黒田和美 | 六月挽歌 | 洋々社 | 《黎明に未だしあれば胸焦がす叩け揺さぶれ六月挽歌》 |