小説

作家作品出版社コメント
R.M.リルケ マルテの手記岩波文庫 パリで暮らし始めたマルテ・ラウリヅ・ブリッゲ青年の日記。
(新潮文庫のとは翻訳者がちがう。)
二つのプラハ物語?  
F.カフカ 新潮文庫 
審判岩波文庫 
アメリカ角川文庫 
M.クンデラ 存在の耐えられない軽さ集英社文庫 映画で有名。(見たことないけど。)
ある一組の男女の出会い以降のそれぞれの心の動きを題材にとって筆者が解説していく、という 変わったスタイルの小説。というか小説なのか?
不滅集英社 これも不思議な小説。
別れのワルツ集英社
P.ジュースキント ゾマーさんのこと文藝春秋 絵本。
いつ出会っても無口にただひたすらに歩きつづけている老人。
ゾマーさんとはいったい何者なのか?
香水文藝春秋 ある殺人者の記録。
体臭を全く持たずに生まれてきた子供がその人一倍すぐれた 鼻によって香水を作り始める。
(P.ズュースキント)同学社 朝、鳩に出会ったために散々なめに会う可哀想な男の話。
M.ヴァルザー逃亡する馬同学社 最近まで知らなかったけど、ドイツの有名な作家らしい。
高橋和己 憂鬱なる党派河出文庫
日本の悪霊河出文庫
邪宗門朝日文庫
悲の器新潮文庫
高橋たか子 誘惑者講談社文芸文庫 友人の自殺に二度立ち会った少女の話。
荒野(河出文庫) 精神病の話。
最近売っていないみたい。
きれいな女講談社 100歳の老婦人の誕生日に招かれたブルターニュ地方で、彼女の98歳の親友に語り聴かされる、ある不思議な青年の話。
A.タブッキ 供述によるとペレイラは…白水社
遠い水平線白水Uブックス
ダマシェーノ・モンティロの失われた首白水社
P.オースター シティー・オブ・グラス角川文庫 ニューヨーク三部作の第一編、これだけ翻訳者がちがう。
なんでこんなカタカナ語の邦題にしたんだろう…。
幽霊たち新潮文庫 ニューヨーク三部作の第二編
鍵のかかった部屋白水Uブックス ニューヨーク三部作の第三編
ムーン・パレス新潮文庫
リバイアサン新潮文庫 アメリカ中の自由の女神像を爆破しつづける爆弾魔の伝記。
加賀乙彦 フランドルの冬新潮文庫 フランス、フランドル地方の精神病院に勤める医師達の心の闇
湿原新潮文庫(上・下) 列車転覆の罪を着せられた男のえん罪との戦い。
気付かない内に廃版になってしまったのかも。
(新潮文庫の廃版を集めたCD-romの中にタイトルがあったので。)
柴田翔されどわれらが日々--文春文庫
村上春樹TVピープル文春文庫
宮部みゆき 火車新潮文庫 謎の女性の正体を追う。
カード破産などを題材に取り入れているため、自己破産などの問題をクローズアップした、ということを評価して紹介されることが時々あるようなのだけど、それは小説の読み方としてはだいぶ的外れなものと思う。例えば、自己破産などが作者の空想で、実際に現代には存在しない話だったとしても、この作品のよさには変わりがないものと思う。
クロスファイアカッパノベルズ、光文社文庫 念力で火を放つ人の話。
スナーク狩り光文社文庫
地下街の雨集英社文庫 短編集。
江國香織 つめたいよるに新潮文庫 短編集。「デューク」
立松和平 光の雨新潮文庫 連合赤軍の山岳ベース事件をもとにした小説。2030年の設定で、死刑を宣告された後に釈放された、事件の中心人物であった老人が、死を目前にして、二人の若者に事件の全貌を(死者達の口を借りながら)語っていく。
『革命をしたかった』
名前などは変えてあり、年老いて死を目前にした主人公や、話を聞く若者の心の動きを描く形で小説として作られているものの、事件に関する部分は事実に基づいているらしい。凄惨さにちょっと読むのに苦労した。
「革命→研究」「革命戦士→研究者」「銃を持つ→論文を書く」などと読み替えて読んでみたい。

この作品は映画化されているのだが、この映画は小説を映画化したものではなく、『「光の雨」を映画化する』という架空の話を映画にしたもの。だから、違う物語が語られているのだけど、こういうのも映画化というのか? この映画の中で映画化しようとする監督が樽見っていうのはやっぱり「樽見君の肩に霜ふれ…」っていうやつなのだろう。
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