小説

作家作品出版社コメント
安部公房 砂の女新潮文庫 新種のハンミョウを探して訪れた、砂の中に埋まりつつある集落。宿を借りるつもりが、その家に閉じ込められてしまう。このおかしな集落から脱出できるのか。
「新潮文庫○○の100冊」というと必ずこれが入っているような気がする。 まぁ、安部公房作品の中ではこれが最もポピュラーだろう。
密会新潮文庫 最高傑作の一つ。
複雑怪奇な巨大病院の中で行方不明の妻を探す主人公。
第四間氷期新潮文庫 未来を予言する計算機に通りすがりの他人の未来を予言させようという 計画から思わぬ方向へ事件が展開してゆき…。
SFとして書かれたもの(たしか)。
石の眼(新潮文庫) このまま不正工事を見過ごせば決壊必死のダム工事現場で、殺意があったかどうかも分からない殺人未遂事件をめぐって…。
廃版になってしまったらしい。
最近まで気づかなかったけど、もう一冊、 いつのまにか廃版になったらしい。(←「緑色のストッキング・未必の故意」のこと)
カンガルーノート新潮文庫 最後の(完成した)長編小説。 足にカイワレダイコンが生える奇病にかかった男がアトラス社製の病院用ベッドにのり、地獄をめざして疾走…。
飛ぶ男新潮社 最後の(完成しなかった)長編小説。
最後の短篇「さまざまな父」も収録。
榎本武揚中公文庫 歴史小説風。どこまでが史実でどこからフィクションか分からない、ちょっと変わった小説。
変節漢とされる榎本武揚を執拗に擁護する旅館の主人がたまたま 泊まった客である作者に送りつけてきた古文書が 歴史の真実(?)を語り始める。
いったい忠誠とは何なのか?転向とは?
夢の逃亡(短篇集)新潮文庫 この短篇集の作品群は、全集の1〜2巻に収録されているが、 全集に収録されている段階より大幅に書き直されている。書き直した 方は全集にはないみたいなので、全集を買っているからといって安心 してはいけない。熱心な読者はこっちの版も買わないといけない。
「異端者の告発」は読むべし。
水中都市・デンドロカカリヤ新潮文庫 全集には古いデンドロカカリヤが収録されている。この文庫にある新しい方ではあまり明らかではないが、古い方では「マルテの手記」の影響が強く見られ、とても良く似た記述があったりする。
終りし道の標に新潮文庫 書き直された方の版。古い方(真善美社版)は講談社文芸文庫にある。
公房作品で初めて世に出されたもの。 「何故に人はかく在らねばならぬのか?」を問いながら、主人公が書き記していく手記。
人間そっくり新潮文庫 SF小説。火星人の話。
SF作家を尋ねてきた、自分は火星人だと主張する男。
燃え尽きた地図新潮文庫 興信所に勤める主人公が失踪した男の捜索を始めるが、…。
箱男新潮文庫 箱をかぶって生活する箱男をめぐる錯綜したストーリー。
新潮文庫 「S.カルマ氏の犯罪」「バベルの塔の狸」「赤い繭」の三部。
一つ目は、名前をなくしてしまった男のはまりこんでいく不条理な世界、二つ目は、影を「とらぬ狸」にとられてしまった詩人がバベルの塔に行く話。三つ目は短編集。
笑う月新潮文庫 夢を題材にしたエッセイおよび短編集。
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