1x1x1の立方体の積み木をきちんと張り合わせて、3次元の球体を作ると、 その表面には1x1の四角形による四角形分割ができる。2次元の球面の四角 形分割のうち、このようなものはよい性質を持っていると考えられる。この研究 では、2次元閉曲面の四角形分割に対して、帯の彩色、面の彩色、(超)立方体へ の写像を考えることにより、3種類の「積み木性」を定義し、球面上の四角形分割に 対しては、それらが同値であることを示した。 なお、この研究は東京大学教養学部の佐久間雅氏との共同研究である。
アフィン空間中の点配置から生じる凸幾何(アンチマトロイド) の根付サーキットについて議論し,いくつかの性質を紹介する. 特に,根付サーキットの議論において有用と思われる幾何学的 方法の紹介に重点をおき,余裕があれば有向マトロイドへの拡 張についても話をすすめたい.
何種類かのサービスを提供する複数のサプライヤー とそれらの需要者である何人かのカスタマーを結ぶ ネットワークをどのように構成すれば費用を最小化 できるか、またそのときの総費用をどのように分担 すれば当事者全員の合意を得られるか、という問題 を考える。この費用分担問題の、特性関数型N人協 力ゲームによるモデルを考える。特に、そのゲーム のコア存在問題に重点をおいて話を進める。
edge ideal は clutter の枝集合によって定められる単項式 イデアルである.このイデアルのもつ特殊性,特に素因子 の性質や standard pair 分解との関連性について論じる. さらに,その自由分解を記述する組み合わせ的な方法に ついても説明する.
リーグ戦形式で行われる各種スポーツ競技のスケジュールとは,各試合 開催日に対する「対戦組合せ」と「開催地」の割当てから成る.シーズ ンを通してのスケジュールを決定する問題を,リーグ戦スケジューリン グ問題と呼ぶ. スケジュールを構成する対戦組合せが持つ構造を調べるために,ホーム アウェイ付け問題という判定問題を定義し,特に各対戦の開催期と開催 間隔から,対戦組合せの特徴付けを行う.トップに戻る